βだと思っていた俺が、発情したΩだったなんて!? 後編【オメガ文庫】【月城 蒼】
「二度と離さない。お前は俺の番だ」飛び出した夜、発情期の身体で倒れかけた遥を救ったのは、氷室の必死の想いだった。元婚約者との誤解も解け、ついに結ばれる二人。首筋に刻まれた番の証――咬み痕。これで永遠に結ばれたはずだった。しかし、遥の家系に隠された秘密が明らかになる。代々受け継がれる「特別なΩ」の血筋。複数のαを惹きつける強力なフェロモン。それは祝福か、それとも呪いか。会社では他のαたちが遥に群がり、元婚約者は執拗な妨害を続ける。「俺がいるせいで、氷室さんが…」